みなさん、こんにちは。今回は車庫証明の申請に必要な書類の一つである承諾書についてお話しをさせていただこうと思います。
さて、はじめに承諾書という言葉を使いましたが、正確には保管場所使用承諾証明書といいます。
大まかに説明しますと、お車の保管場所の土地・建物の所有者、または管理者がそこに車を置いていいですよという承諾をしたことを示すものであり、車庫証明の申請に必要な書類になります。
承諾書には種類が二つ
この承諾書には種類が二つあり、以下で説明する二つの場合での使い分けとなります。
最初に二つの違いから説明しますと、車の保管場所を所有・管理しているのが車庫証明の申請者(車の使用者)自身か、他人かというところに違いがあります。
車の保管場所が申請者自身の所有・管理である場合
まず、車の保管場所が申請者自身の所有・管理である場合です。この場合には保管場所使用権原疎明書面という、いわゆる自認書を使います。
自分の土地に自分の車をとめるのに、自分自身に対する保管場所としての使用を認めたとする承諾書は必要ないように思われがちですが、保管場所が誰の所有・管理になっているのかを明確にするために必要になるものですので注意してください。
車の保管場所を他人が所有・管理している場合
一方で、車の保管場所を他人が所有・管理している場合には、先にも出しましたが保管場所使用承諾証明書を使います。
これは自認書と違って保管場所を所有・管理しておられる人がそこの使用を認めたという書面になりますので、その人の署名・押印が必要になります。また、保管場所の位置や使用期間などを記入する欄があり、より詳細なものになっています。
この場合に多い例としては、アパートなどを借りて住まわれている人が、そのアパートの駐車場にお車をとめるというものです。この例ではアパートの管理会社(不動産会社)さんが申請者の保管場所使用を承諾したことを証明する書類が必要になるということになります。
私も車庫証明に係る仕事をしてきて、不動産会社さんへ承諾書の取り付けに行きますが、会社ごとの承諾書発行の仕様に違いがあります。
例えば、承諾書発行の手数料については金額がまちまちだったり、支払いが現金のところもあれば振込みのところもあったりします。
また、承諾書自体もその会社の様式のものを持っておられるところもあれば、用意してきた書面に印鑑を押す形式のところもあり、こういったところが少し複雑な部分かもしれませんね。
また、現在コロナウイルスの影響でこの承諾書発行も通常より時間や手間を要するところも出てきている状況にあります。
以上、承諾書についてお話しさせていただきましたが、車庫証明の申請書類について少しでも参考になれば幸いです。
今回は省きました県営住宅や市営住宅にお住いの場合について、承諾書をもらうのに別の書類が必要になるのですが、これはまた別の機会に。
