経営事項審査(以下「経審」という。)では、技術職員数の評価項目があります。技術職員とは、経審を受ける業種について認められる一定の資格又は要件を満たす方です。技術職員の数が多いほど評点が上がります。
技術職員には5つの区分があり、技術職員の保有している資格により分けられ、技術職員が保有している資格に応じて点数が与えられます。
資格区分は、配点の高い順に1級資格者でかつ監理技術者講習修了者、監理技術者講習修了者でない1級資格者、基幹技能講習修了者で1級資格者以外の者、2級資格者、その他技術者(10年以上の実務経験者など)です。
また、技術職員と認められる方は、原則として常勤の役職員です。審査基準日(決算日)の6か月前から常勤であることが必要です。社会保険の被保険者標準報酬決定通知書等で技術職員の常勤性を判断されます。(後期高齢者医療制度対象者がいる場合は、必要書類が増えるので、行政への事前確認をお勧めします。)
これは、名義借りなどの不正を防止するためです。
技術職員数を増やし、より上位区分の資格を取得することで、当然に評点を上げることができます。
技術職員数の項目で評価を上げる対策は、様々な考えがありますが、上位区分の資格を取得することが良いと私は考えます。技術職員数の増員は、人件費が増えることで、他の評価項目が下がる可能性など、マイナスが多いと私は考えるからです。
上位資格の取得を目指せば成長にもなり、評価以外の満足も得ることができるのではないでしょうか。