新年度が始まり、福山中央事務所では「今後のことを考えて法人成りしたい!」など、株式会社設立についてのご相談が増えております。
そもそも株式会社の設立とは、簡単に言えば、今まで個人として事業されていた方がステップアップという形で法人格を取得し、事業の母体が個人から法人へと移行していく手続きです。
なお、事業の開始と同時に株式会社を設立する方もおられます。
では、法人にするメリットとデメリットはあるのでしょうか?
もちろんあります。ほとんど税金面でのものですので、簡単に一般論としてご説明します。
【デメリット】
1.法人住民税がかかる
個人事業の場合は、赤字が続いていれば住民税はかかってきません。住民税とは所得に対してかかってくるものであり、赤字の場合には、課税すべき所得がないからです。
しかし、法人の場合は、たとえ赤字であっても法人住民税という形で税金がかかってきます。
2.社会保険と労働保険
個人でも法人でも、従業員を雇う際は雇用保険や労災保険に加入しなければなりません。
しかし、年金や社会保険などは、個人事業では5人以上を雇う場合に加入しなければならないのに対し、法人の場合は強制加入となります。
3.接待交際費
個人事業の場合は、事業を進める上で必要な接待交際費は全額が必要経費として認められますが、法人の場合は、限度額があります。
4.事務処理
法人になると申告手続きや登記手続き等、関係各所への提出書類やその内容も複雑になるため、新米社長はそれで苦労するという話をよく聞きます。
登記手続きについては、彩りサポートがお手伝いすることで、社長の手間を省くことが出来ます。
また、税務、労務関係のご相談についてもお受けし、税理士、社会保険労務士などのご紹介をさせていただくこともできます。
次にメリットを挙げていきます。実はメリットの方が圧倒的に多いです。
【メリット】
1.信用力が大きくなる
これを理由に設立したい!という方がたくさんおられます。法人成りすることにより、例えば金融機関や取引先など、対外的に信用が大きくなります。
2.所得控除
税務上の話になりますが、個人事業を法人成りして株式会社を設立して、社長は自分の会社から給与をもらうという形にした場合、その分会社の利益を抑えることができるので、節税をすることが可能となります。
税理士さんの話ではこれが法人成りの最大のメリットになるようです。
3.赤字の繰り越し
ある事業年度が赤字になった場合、法人はその赤字額を翌年度以降の経費として処理することが可能です。
例えば、70万円の赤字になった年の翌年に100万円の利益が会社に出た場合、その100万円から赤字分の70万円を控除した30万円をその年の利益として税金を計算することができます。
個人事業でもこの繰り越しはできるのですが、個人の場合は3年間しか繰り越せないのに対し、法人の場合は9年間繰り越すことが可能です。
4.消費税
個人事業から法人成りして、資本金1,000万円未満の会社を設立すると、最大で約2年間、消費税の免税を受けることができるようになります。
まず、1年目(1期目)については、資本金の金額を「1,000万円未満」で会社設立することで、免税事業者になることができます。
(※ここでいう「免税事業者」とは、「消費者から預かった消費税を納税する必要がない事業者」と言う意味です。)
2年目以降については、以下の①または②のいずれかの場合に免税事業者になることができます。
①前事業年度開始の日以後6か月間の課税売上高が1,000万円以下の場合
②前事業年度開始の日以後6か月間に支払った給与の金額が1,000万円以下の場合
デメリット4の「事務処理」のところでも記述しましたが、司法書士は登記の専門家です。会社を設立するときには様々な手続きが必要となります。
例えば、定款の作成及び公証役場での認証手続き。
定款とは会社にとっての憲法のようなもので、設立時に必ず必要になります。そして、通常、定款を公証人さんに認証という手続きをしてもらいますが、この場合、公証人に支払う認証手続費用約5万円と定款に貼る印紙4万円が必要です。
しかし、彩りサポートでは、定款をデータ上で作成する「電子定款」としてお作りしますので、印紙代4万円を節約することができます。
また、会社設立後にある登記手続きの代表的なものとして、取締役などの役員の変更登記があります。
これは、役員の任期が満了して再度就任する場合や、事業拡大などで役員を追加する場合に必要となる手続きです。
この場合、登記にかかる税金だけで1万円(資本金が1億円を超える会社では3万円)かかります。
しかも、複雑な議事録や申請書などの書類を何枚も作り、平日に法務局へ持っていき、チェックしてもらい、間違いや書類の不備があれば何度も法務局へ行き・・・
このような面倒な作業は彩りサポートへ!
彩りサポートが議事録などの書類作成を全てお請けいたしますので、お客さまは印鑑証明書を取得し、議事録などに押印するだけで終わります。
このように、会社を設立するメリットは多くあります。
その多くは税務上のことなので、詳しくは税務署や税理士さんへのご相談をお勧めしますが、
彩りサポートでは、会社設立に関するお問い合わせはもちろんのこと、税務上のご相談についても専門の税理士さんとタッグを組み、お客さまのお力になれるよう誠意をもって全力でサポート、応援いたします。
そして、会社設立後も末永いお付き合いで法務や登記手続きの面からバックアップし続け、お客さまの事務的なご負担を彩りサポートが引受けることにより、お客さまが事業に集中していただける環境づくりをすることを私たちは心がけております。
