先日島根県のお隣の鳥取県境港市にある航空自衛隊美保基地の航空祭が開催されました。この美保基地は美保飛行場の滑走路を利用しており共用飛行場となっていることで有名です。
美保飛行場は言えば朝ドラで有名なゲゲゲの女房の水木しげるさんの描くゲゲゲの鬼太郎から由来した別名米子鬼太郎空港として知られています。航空祭前日に必ず予行飛行を行う為レアな航空機を基地外からバッチリ見れるとして航空機ファンにとって美保基地航空祭は魅力的なイベントで来場者数が6万人とも言われており毎年多くの人で賑わっています。
今回の目玉は美保基地所属のYS11
今回の航空祭がラストフライトでこの後名古屋小牧空港の隣接地に2017年11月末のオープンを目指している、あいち航空ミュージアムへ寄贈される予定です。
YS11は1962年に日本の航空技術陣によって開発された戦後初の国産中型機だそうです。
昨年は曇り空の中の開催でしたが今年は雲ひとつない晴天に恵まれいつも以上に大混雑な気がしました。
航空ショーを盛り上げる為自衛隊員さん達も右へ左へ大忙しですがやはり日頃の訓練の賜物で皆さん無駄も隙もない厳格な行動で感心致しました!
先日この美保基地の自衛隊員さんの車庫証明のご依頼を頂き厳格な組織体制を改めて痛感した出来事がありました。
ご依頼を頂いたディーラー様より納車を今月中にしたいとのご要望があったのが月の中旬で今回の申請者様は自衛隊員の宿舎にお住まいとの事でした。
申請者様とお会いして本人様の必要書類を揃えてもらいましたが、自衛隊宿舎にお住まいで駐車場の承諾書は自衛隊の本部が発行するとの事でした。ただこの承諾書が降りるまでに上層部の決済がいくつか必要な為、1週間を要し承諾書は本人のみ受け取れるとの事。今月納車を可能にするにはギリギリの時間配分でした。
いざ本部から承諾書が降りる日が決まったものの、申請者様がその日勤務日で基地外には夕方まで出れず受け渡しが出来ないとの事。
私は無論基地内に入る事は出来ず入る為には1ヶ月前より申請をしなければなりませんでした。
これは困りました…。
何故なら承諾書が降りる日が今月納車に間に合う為に車庫証明を提出する最終日だったからです。申請者様、ディーラー様、みんなで頭を悩ませていましたが…
ここから自衛隊さん達の承諾書バトンが始まりました。
申請者様がお昼休みに本部より承諾書を頂き、勤務交代の同僚にその承諾書を預け宿舎に戻り、その日非常勤の別の同僚に承諾書を預け車庫証明を申請する境港警察で待機する私の所まで届けて下さいました。
無事に申請が完了しディーラー様も含め皆さんで大喜びしました。
車庫証明業務をしていると申請者様の代わりになって… という気持ちになる事が多いのですが、今回の申請は皆さんの協力と申請者様と一緒になって仕事をさせて頂いた気持ちになりました。
高々と仲間と息を合わせて空を飛行する航空機を見て、とても良い仕事と経験をさせて頂いたな… と思いました。
