養子縁組をするとどのような効果が生じるかというと、
①養親の嫡出子(法律上の婚姻関係にある男女を父母として生まれた子のことです。)の身分を取得します。
②養子と養親の血族(血縁関係にある人のこと。また、養親子のように法律上血縁者と同様に扱われる者もさします。)との間に親族関係が生じます。
しかし、養子の血族と養親との間には親族関係が生じません。

このことがどのように相続に影響するか、再婚相手の相続という具体例を挙げて説明をします。
たとえば、X(夫)とY(妻)、そしてXY間に生まれたZ(子)がいて、またY(妻)には元夫のAとの間にBという子がいる場合で考えてみます。
X(夫)が亡くなった場合のX(夫)の相続人は、配偶者であるY(妻)とZ(子)のみが相続人となります。なぜならば、BはXの嫡出子ではないため、相続人とはなりません。生前にX(夫)がBと養子縁組していれば、BはXの嫡出子となるので相続人となります。
ですので再婚相手と元夫の子は法律上親子関係にはないため、将来再婚相手の方が亡くなった場合、養子縁組をしなければ元夫の子は相続人とはならないため財産を受け取ることができませんので注意が必要です。

司法書士法人 彩りサポート
松江天神事務所
島根県松江市天神町59番地5

Tel.0852-55-8811